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2007年09月08日(土) 16時05分

健康食品:苦情相談の過半数が高齢者−−神戸市生活情報センター /兵庫毎日新聞

 ◇「医薬品ではありません」過剰な宣伝に注意呼び掛け
 神戸市生活情報センターがまとめた「健康食品」に関する苦情相談は、今年7月までの1年間で160件あり、うち半数を超える87件の相談者を60歳以上の高齢者が占めていた。同センターは健康食品は医薬品ではなく、「不治の病が治った」「短期間にやせた」などの過剰な宣伝に注意するよう呼び掛けている。
 事例では、軽い認知症の70代の女性が、健康食品を計26万円購入。家族が業者に解約を求めたが、拒否されたため、契約に不備があったことから同センターが解約を支援したケースがあった。
 また、若い世代でも、30代の男性が、健康セミナーで、他人を次々に誘って収益を上げるマルチ商法を勧められ、仕事も辞め、家族から健康食品のローン契約に悩む相談があったという。
 同センターは判断能力が衰えたり、健康に関心の高い高齢者が高額契約を結び、支払いに悩むケースが目立つとしている。同センター相談電話は078・371・1221。【内田幸一】
〔神戸版〕

9月8日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070908-00000250-mailo-l28