記事登録
2007年09月08日(土) 08時01分

「さおだけ屋」商法摘発 契約時の威迫困惑の疑い産経新聞

 ■「なぜ潰れないのか?」に便乗

 法外な値段で物干しざおを強引に販売したとして、大阪府警生活経済課は7日、特定商取引法違反(契約時の威迫困惑)の疑いで、兵庫県芦屋市、訪問販売業、中川信介容疑者(25)を逮捕し、契約を結んでいた神戸市東灘区の建材卸会社「ベンチャーズガーデン」神戸支店(本社・横浜市)など4カ所を家宅捜索した。同様の手口による被害は全国で相次いでおり、府警は会社側が組織的に関与していた疑いもあるとみて調べている。

 調べでは、中川容疑者は7月20日、大阪府南部の無職女性(83)に、ステンレス製さおの価格を「イチキュッパ(198)」と推奨。切断したあとで「1本1万9800円」と告げ、女性が購入を断ると、「さおを切ってしまったから買ってもらわないと困る」と迫って購入させるなどした疑い。

 トラックに物干しざおを積んで住宅街を回る「さおだけ屋」をめぐっては、格安をうたいながら高額の支払いを求めるトラブルが全国で急増中だ。

 国民生活センターによると、昨年度に全国の消費生活センターに寄せられた相談は、5年前の2・2倍の639件。

 ターゲットは在宅率の高いお年寄りの女性らで、契約者の年代別は50歳代以上が8割を超える。平均契約金額は約6万5000円。領収書ももらえず、業者と連絡がつかないまま泣き寝入りする人が多いという。

 ベストセラーとなった「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」(山田真哉さん著、光文社新書)では、さおだけ屋がつぶれない理由として「実は売り上げが高い」「実は仕入の費用が低い」を仮説としてあげて検証しているが、今回の事件と同様、詐欺的業者は、ここを巧みに突いている。

 手口は、客の目の前でさおを切り、買わざるを得ない心理状況に陥らせ、価格を聞かれると、「イチキュッパ」としか答えないのが主流。ある70歳代の女性は2万円を請求されたが、量販店で値段を確認すると1000円前後だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070908-00000076-san-soci