記事登録
2007年09月08日(土) 17時51分

増田総務相も記載漏れ 県知事時代の選挙費用100万円産経新聞

 増田寛也総務相を岩手県知事時代に支援していた政治団体(平成18年12月解散)が、増田氏の資金管理団体(同)に100万円を寄付したと政治資金収支報告書に記載しているのに、資金管理団体の収支報告書には受領した記載がなく、内容が食い違うことが8日、分かった。ずさんな政治資金収支報告書の記載が相次いで指摘される中、収支報告書の公表など政治資金制度を所掌する総務省トップのミスも明らかになった。
 増田氏は記者会見で「大変なミス。管理が行き届いていなくて深く恥じている」と陳謝。自らの進退については「説明責任を果たして引き続き職責を全うしたいと考えている」とし、安倍晋三首相には既に報告したという。増田氏によると、3選を果たした15年4月の知事選前の15年2月28日、自分を支援する政治団体「岩手21の会」から100万円を選挙運動費用として受け取った。
 この際、本来は領収書に個人名を記載すべきところを、自分の資金管理団体「夢県土いわて・21」名とその代表者として自分の名前を記載。このため、「岩手21の会」は、「夢県土いわて・21」に支出したと収支報告書に記載した。
 増田氏はミスの原因について「選挙の担当者と資金管理団体の事務担当者が同じ人物で、混同して領収書を発行してしまった」と説明した。
 今後、領収書の名義を変更するとともに、既に「岩手21の会」に訂正を依頼した。100万円の受領については、15年4月の知事選の選挙運動費用収支報告書に記載しており、「夢県土いわて・21」の収支報告書は訂正しない。

【関連記事】
増田総務相もカネ問題発覚…またぞろ記入漏れ
かつての同志…増田総務相を小沢氏が批判「整合性とれるか」
≪人物データ≫増田寛也
今度は環境相、鴨下資金団体800万円消えた!
安倍退陣も?閣僚スピード辞任は短命ジンクス
【夕刊キャスター】5人目の閣僚交代

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070908-00000916-san-soci