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2007年09月07日(金) 03時20分

弁護士の新規登録、過去最多に 都市部偏在、やや解消朝日新聞

 司法試験に合格し、今夏に司法修習を終えた1397人のうち、全国の弁護士会に5日付で新たに弁護士として登録した人が1204人で過去最多だったことが日本弁護士連合会のまとめでわかった。例年、登録が集中する東京の三つの弁護士会への登録割合はやや下がった一方、全国に52ある弁護士会すべてに1人以上が登録。日弁連が進めている都市部への偏在解消が少し進んだ形だ。

 新規登録したのは旧司法試験に05年に合格し、8月にあった司法修習所の「卒業試験」に合格した旧60期が中心。卒業試験の不合格者71人や、裁判官、検察官への任官者などを除く人たちが登録した。これで、全国の弁護士の数は2万4302人(6日現在)となった。

 東京の3弁護士会の合計は564人(東京238人、第一東京167人、第二東京159人)で全体の46.8%を占めた。05年の55.5%、06年の50.6%に比べ、割合は低下した。新規登録人数が多い弁護士会は大阪142人、愛知県64人、横浜50人、福岡県39人と続いている。

 逆に少なかったのは旭川、山形県、島根県、佐賀県、沖縄で各1人。ただ05、06年は新規登録ゼロの弁護士会が複数あったが、今年はなかった。

 日弁連は、弁護士の大都市集中を解消するため、地方で新人弁護士を育てたり、地方に開業したりする際の資金援助をするなどの対策を進めている。

http://www.asahi.com/national/update/0907/TKY200709060466.html