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2007年09月07日(金) 03時08分

<菓子メーカー>価格そのまま、内容減量で実質値上げへ毎日新聞

 原油高を背景に乳製品やカカオ豆などの原料価格が高騰しているため、菓子メーカーが、主力商品などの内容量を1割程度減らして価格を維持する実質値上げに踏み切る動きが続いている。
 森永製菓(東京都港区)は9月11日から、「ダース」を50グラムから48グラムに、さらに10月2日からは「チョコフレーク」を135グラムから120グラムにして販売する。
 また、ロッテ(同新宿区)は8月28日から、「ガーナミルクチョコレート」を75グラムから70グラムに減らした。他の商品も1割前後、内容量を抑える方向で検討中だ。おやつカンパニー(津市)は8月から、「ベビースターラーメン」のチキン味を35グラムから30グラムに減量するなどした。
 明治製菓(東京都中央区)は今年3月から、「アーモンドチョコ」で130グラムから105グラムに減量。江崎グリコ(大阪市)も10月2日から、「ポッキー」の3品目を、いずれも80グラムから72グラムにすることを明らかにしている。
 即席めん最大手の日清食品(同)などで値上げをする動きが目立つが、「嗜好(しこう)品である菓子では値上げによる客離れを懸念し、価格に転嫁できない」(アナリスト)とみられる。【清水直樹】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070907-00000013-mai-bus_all