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2007年09月07日(金) 11時58分

「KY」そして「キレる」ツカサネット新聞

永田町で流行している言葉がある。「KYな人」という言葉だ。「K」は「空気」そして「Y」は「読めない」という意味だという。もともとは、若者の間で流行していた言葉だが、どういうわけか、永田町の政治家に気に入られたらしい。ちなみに、永田町でもっともKYな人は安倍首相だという。

一方、「キレる」という言葉がある。新聞紙上でも報道されることがあるが、若者の行動を注意した大人が、若者から暴行を受けるということが、それだ。ところが、このキレるという言葉も、若者と大人が逆転しているらしい。今月3日に放送されたNHKの「クローズアップ現代」を見た人は分かると思うが、若者の行動を注意した大人が、若者の態度にキレて、若者に暴行を加える。

かつては、注意した大人が若者から殴る、蹴るの暴行を加えられたものだが、まさに逆転している。番組では、急患で病院を訪れた人が、待たされたことに腹を立て、診察室の椅子を蹴る再現シーンもあった。

いい歳の大人が、どうしてこれほど無分別になったのか。まさに自分中心で、世界は自分を中心に回っていると思う人が増えたのが原因だろう。社会には、ままならないことは多い。というよりも、ほとんど、ままならないと言った方が良いかもしれない。

若者言葉のKYな人が大人の世界で流行していること。本来は分別があるはずの大人が、未熟な若者を相手にキレるということ。社会は、自分ひとりで生きているのではなく、多くの人が共存していることを忘れてはならない。

(記者:ニュースマン)

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