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2007年09月07日(金) 21時22分

BBC22か国調査、7割がイラク多国籍軍1年以内撤退を読売新聞

 【ロンドン=本間圭一】英BBC放送は7日、世界22か国約2万3200人を対象に行ったイラク戦争に関する世論調査で、米軍主導の多国籍軍は1年以内にイラクから撤退すべきだとする意見が7割近くに達したと報じた。

 イラク撤退を求める国際世論の高まりが浮き彫りになった形だ。

 調査は今年5〜7月、同放送とカナダの世論調査会社が地域、宗教、人種の分散を考慮して選定した22か国(日本は含まれず)で実施。それによると、回答者の39%がイラクからの即時撤退を求め、28%が1年以内の撤退を求めた。1年以内の撤退世論が過半数を占めたのは19か国に上った。

 内訳を見ると、即時撤退の意見が強かったのは、インドネシア(65%)、トルコ(64%)、エジプト(58%)などのイスラム諸国で、即時撤退世論が低かったのは、実際に派兵している英国(27%)、米国(24%)、オーストラリア(22%)などだった。ただ、米国では1年以内の撤退を求める意見は61%に達した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070907i315.htm?from=navr