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2007年09月05日(水) 00時00分

ネットの情報収集効率を上げよう読売新聞

 ウェブサイトの更新状況などを「RSS」などの方式で提供する「フィード」。株式会社サンブリッジのエグゼクティブプロデューサー小川浩さんは、「フィードを上手に使いこなせれば、情報収集の効率は劇的に上がる」と言う。開発にかける意気込みを聞いた。

更新の通知はフィードが便利

小川 浩  おがわ ひろし
株式会社サンブリッジmodiphi事業部エグゼクティブプロデューサー
 1964年、神奈川県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、商社マンとして東南アジアで活躍したのち、ネットベンチャーを起業。2001年5月から日立製作所でビジネス向け共同作業支援ソフト事業「BOXER」をプロデュース。2005年4月よりサイボウズ株式会社にてフィード収集管理サービス「feedpath」をプロデュースし、フィードパス株式会社のCOOに就任。2006年12月からサンブリッジにて起業準備中。著書に『Web2.0BOOK』(インプレス)などがある。
——「フィード」とはちょっと難しい言葉ですね。

小川 まず商品と店舗を例に説明しましょう。ある商品を買いたいと思っているときに、その商品が店にあるかどうかは重要な情報です。この点がわかりさえすれば、店に行かずに、通販で済む可能性もありますよね。コンテンツを読む際も、同じことが言えます。

 ウェブサイトに新たなコンテンツが加わったときに「更新された」ことを示せれば、読みたい側にも読ませたい側にも便利です。この更新情報を提供するのが、フィードなのです。

——どのように役に立ちますか。

小川 ウェブ上には情報があふれかえっています。でも、フィードを使うと、情報を集めたり読んだりする効率を一気に上げられます。

 このとき、更新の事実だけでなく、中身の情報まで一緒についてきたら、発信元のサイトに行く手間がなくなります。実は、フィードは、すでにそんな使われ方もされています。

——更新情報だとすると、メールマガジンと似てますね。

小川 メールマガジンと違うのは、フィードはあらゆるサイトの情報を、共通の形式でやり取りできることです。今は、ウェブ2.0の時代と言われますが、中でも私が最も大切だと考えているのは、データが「共通の規格」で「オープン」にやり取りされることです。それを体現しているのが、フィードなのです。

http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20070905nt13.htm