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2007年09月05日(水) 16時01分

感謝状:振り込め被害、迅速ストップ 大分の大銀窓口で、行員「高額」不審に /大分毎日新聞

 振り込め詐欺の被害を防止したとして大分中央署は4日、大分銀行明野支店の久保寛士さん(40)と、同行えのくま支店の平田章子さん(34)に感謝状を贈った。
 平田さんは同行明野支店に勤務していた8月2日、大分市内の女性(60)から口座振り込みの依頼を受けたが、金額が高額だったことや送金先が遠距離だったことなどから不審に思い、送金を保留させた。報告を受けた上司の久保さんが女性の息子に電話で確認し、振り込め詐欺であることが判明した。女性は「不倫の慰謝料として120万円がいる。迷惑がかかるから周りには話さないでほしい」と、息子を名乗る男から電話を受けたという。
 県警によると今年に入ってからの県内の振り込め詐欺の被害は93件、総額約8200万円になるという(7月末現在)。【中島京】
 ◇日田の窓口でも
 宗田繁敏・日田署長は、お年寄りをターゲットにした「オレオレ詐欺」を未然に防いだ日田市三本松、大分銀行日田支店窓口係の三笘純子さん(42)に感謝状を贈った。同署管内で今年に入って6件・145万円の被害があり、注意を呼びかけている。
 先月28日正午ごろ、同市内の女性(86)に「おい」を名乗る男から「オレやオレ。女性にけがをさせた。示談金を用立ててほしい」と電話があった。すっかり信用した女性は同支店で200万円を引き出し、男が言う「弁護士の口座」に振り込もうとしたが、不審に思った三笘さんが再確認して詐欺と分かった。【楢原義則】

9月5日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070905-00000204-mailo-l44