記事登録
2007年09月05日(水) 23時19分

<参院議員宿舎>石原都知事が移転に反対表明毎日新聞

 参議院清水谷議員宿舎(東京都千代田区紀尾井町)の風致地区への移転問題で、東京都の石原慎太郎知事は5日、現宿舎に近い建設予定地の緑地を視察し「貴重な緑が残っており、私はここをつぶすのは反対」と述べ、予定地への建設に反対する考えを明らかにした。参院側は建設の是非や施設の見直しについて対応を迫られるとみられる。
 視察には、移転反対を強く進言した猪瀬直樹副知事も同行した。石原知事は記者団に、「現宿舎を建て直したらいい。それまでは都がプレハブを造るので、そこで我慢してもらえばいいのでは」と提案。参院側にも現場への視察と再考を求める考えを示した。
 予定地は現宿舎から東に約100メートル離れた紀州藩の元領地で、広さ4527平方メートル。都の風致地区に指定され、都心では数少ない雑木林が広がる。条例で建物の高さは15メートル以下に制限されている。
 国の計画では、新宿舎は地上16階、地下2階建てで、建物の高さは56メートル。国の事業など公共性があれば条例の適用外になり、都が建設を容認せざるを得ない場合もある。【中村牧生】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070905-00000148-mai-pol