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2007年09月04日(火) 10時09分

本社会計データ流出 監査法人職員のPCから 06年度分西日本新聞

 西日本新聞社の会計監査人である監査法人トーマツ(東京・佐藤良二包括代表)福岡事務所の職員のパソコンから本社と関連企業の企業情報と個人情報がインターネット上に流出していたことが3日、分かった。

 同法人によると、みすず監査法人(7月末解散)から移籍した職員の1人が移籍前に、本社関連の情報を個人所有のパソコンに複写した。同法人は個人パソコンへの業務情報複写を禁じていた。この職員はその後、パソコンにファイル交換ソフト「ウィニー」をインストール、8月27日にウィニーを使い、音楽ファイルをダウンロードした。その際、ウイルスに感染し、同パソコンに保存していた本社情報が流出したという。

 漏えいしたのは、本社の2006年度中間期と決算期の監査データで連結子会社など本社グループの情報が含まれていた。このうち個人に関する情報は現時点で約400件という。詳細な内容については同法人で精査している。


■トーマツ広報室の話

 職員の不祥事でご迷惑をかけたことをおわびします。再発防止のため速やかに対策チームをつくるとともに、自己所有のパソコンを業務に利用しないよう徹底します。

 西日本新聞社広報部の話 本社の監査法人の情報漏えいが起きたことは誠に遺憾です。事実の詳細を確認次第、個人情報保護の観点から適切に対応したいと思います。


=2007/09/04付 西日本新聞朝刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070904-00000013-nnp-l40