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2007年09月04日(火) 08時01分

イラク駐留兵力縮小も=部分撤退に含み−米大統領時事通信

 【ワシントン3日時事】イラクを電撃的に訪問したブッシュ米大統領は3日、西部アンバル州で記者団を前に、米軍の増派でイラク治安改善の成果が出ていると位置付けた上で、駐留米軍の縮小も念頭に置いていることを明らかにした。議会多数派の民主党がこの秋、イラク駐留米軍の早期撤退実現へ新たな政治攻勢を掛ける見通しの中、大統領は今年前半からの部隊増派戦略が成功しているとの実績を声高に唱え、部分撤退に含みを残す態度に軸足を移しつつある。
 ブッシュ大統領はこの日、ゲーツ国防長官やライス国務長官のほか、ペトレアス多国籍軍司令官(米海兵隊大将)やイラク駐在クロッカー米大使らも出席する会議を主宰。その後、記者団に対し、「今の成功が続けば、今より少ない兵力で現在のレベルの治安を確保することは可能になるとの報告をペトレアス司令官らから受け、意を強くした」と指摘した。ただ、兵力縮小の具体的な時期には言及しなかった。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070904-00000013-jij-int