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2007年09月03日(月) 11時57分

この夏「白い恋人」に代わって売れたお土産はコレ!オーマイニュース

 8月28日、オーマイニュースの1周年記念パネルディスカッションに参加するために、千歳空港に向かいました。

 北海道の学校は夏休みはもう終わっていますが、空港はまだまだ夏休み繁忙期体制。千歳空港内のお土産ショップも朝から繁盛していました。

 北海道のお土産と言えば、話題をさらった石屋製菓の「白い恋人」がやはり一番人気です。

 「白い恋人」は、中身が一つずつの包装になっているので会社内などで配り易い。北海道でしか売られていない。お手ごろ価格である。大小サイズが豊富。たくさん買っても軽い。日持ちがする。そして、美味しい──などの理由で、お土産として不動の地位を築いていました。

 北海道へ来た観光客のみなさんにも人気でしたが、北海道の人間が本州方面へ出かける時のお土産としても大変便利なお菓子でした。年間2億枚も生産していたと言いますから、その売れ方は想像がつくことでしょう。海外からの観光客がダンボール箱で買っていく様子を、札幌市内の狸小路などでよく見かけました。

 それだけの売れ筋商品ですから、どこのお土産ショップでも1番目立つところに、広いスペースを割いて陳列していたのですが、今年の夏はその「白い恋人」が製造も販売も中止しています。

 では、そのスペースをどんなお菓子が埋めていたのでしょう。

 あるお店では、夕張メロンピュアゼリーでおなじみの「HORI」と、生チョコレートの「ROYCE’」を持ってきました。片方は、もともとこの位置に置かれていたと思われますので、どちらかが昇格したのでしょう。

 「HORI」のとうきびチョコレート(ホワイトチョコタイプ)は、なかなか美味しいと私は思います。が、「ROYCE’」の人気もゆるぎないものがあり、昇格したのは「HORI」でしょうか? 

 別のお店では、「六花亭」VS「ROYCE’」の戦いになっていました。どちらも売れ筋商品ですから、昇格したと言うよりは、売り場面積が広がったのではないかと思われます。

 ただ、この山積みしている「マルセイバターサンド」は、クッキーの間にレーズン入りクリーム(ホワイトチョコに近い)を挟んだお菓子で、夏はクリームが溶けてやわやわになってしまいます。常温で持ち歩くのはいかがなものかと、余計な心配をしました。

 「六花亭」VS「HORI」の構図のお店もありました。夏なのでゼリーは売れ筋商品なのでしょうか。

 じゃが芋入りのクッキー、「じゃがッキー」も意外と売れていました。

 作っているのは、「わかさいも本舗」です。「わかさいも」はまだ、「ROYCE’」のチョコレートも石屋製菓の「白い恋人」も、「六花亭」も今の地位を築いていないころの、この辺り(札幌を含む道央、道南)のお土産の王様だった饅頭です。

 「わかさいも」は、さつま芋の形の饅頭で、白餡の中に芋のスジに見立てた細切り昆布が入っていて、甘い中のしょっぱいものがアクセントとなっています。「昔は、北海道土産と言えばこれだったよね」と言いながら、お土産を物色する方たちもいました。その、往年の北海道土産の覇者である「わかさいも本舗」が、再び蘇ったといえるでしょう。ガンバレ。

 そしてこの夏、千歳空港内の土産で1番目立っていたお菓子とは、黒っぽい包みの、「六花亭」の「雪やこんこ」です。簡単に説明すると「白い恋人」の黒いバージョンのようなものです。

 2月の札幌「雪まつり」にあわせて、発売された商品です。しばらくは目だたなかったのですが、今はこんなに目立っています

 そして、これは相変わらず「買えないこと」が人気の秘密の「ジャガポックル」です。1人3個までの限定販売で、この商品は、比較的店内の後ろ側に配置されていました。

 「白い恋人」が抜けた穴に、他の人気土産が、移動したといったところでしょうか?「白い恋人」が姿を消したことで、他の土産をを製造している菓子メーカーは、生産が追いつかないほど嬉しい悲鳴をあげているそうですが、売り場の方は「白い恋人」の復活を望んでいるようでした。

(記者:山口真佐美)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070903-00000002-omn-hok