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2007年09月03日(月) 00時00分

ケンジントンロック(けんじんとんろっく)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 個人情報や企業データ流出というと、まずウィニーの暴露ウイルスを思い浮かべてしまいますが、実はもっと古典的な方法でもデータは流出します。

 データだけではなく、パソコン本体ごと盗まれるというのがそのひとつ。泥棒が入ったとき、ノートパソコンが簡単に持っていかれてしまうことはすぐ想像できますよね。最近はそれだけでなく、薄型で軽くなってきたデスクトップパソコンも軽々と持って行かれてしまうことがあるようですワン。

 このパソコンの盗難対策として、広く普及しているのがケンジントンロックです。これはパソコンの盗難を防ぐためのワイヤー付き鍵のこと。いろいろなメーカーが同様の製品を発売していますが、ケンジントン社のものが有名で一般的にケンジントンロックと呼ばれるようになりました。

 ノートパソコンや一部のデスクトップパソコンにはケンジントンロックを付けるための穴が開いています。横に鍵の絵が書いてある穴がそれです。セキュリティスロットと言いますが、この穴自体もケンジントンロックと呼ばれています。この穴に鍵部分を取り付け、ワイヤーを固定された棚や机、柱に巻きつけて盗難を防止します。複数の機器をまとめてロックできるもの、鍵がダイヤル式のもの、ピッキングされにくい仕様のものといろいろな種類があります。

 かく言う僕もノートパソコンをレストランに置き忘れてしまったことがあるので、今はケンジントンロックでパソコンと首輪をつないで使うようにしています。ちょっと息苦しいですが安心です。ゲフンゲフン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070903nt0e.htm