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2007年09月03日(月) 00時00分

ネット上 進化続ける創作折り紙朝日新聞

 日本で生まれた「karaoke」が英語になっているのと同様に、日本に主な起源がある「origami」も欧米で通用する。初歩的な伝統折り紙から折り紙創作家による複雑な作品まで様々なウェブが並ぶ中で、高い技術を見せながら、ほっとするぬくもりが融合した「おりがみ広場」(http://origamist.sakura.ne.jp/)が人気を集める。

 栃木県の会社員(52)が長男(19)と運営している。小学4年の時に長男が近くの図書館で折り紙の本を見つけ、毎日、折り紙をするようになった。5年間に数千点の作品ができ、埋もれさせるのは惜しいと2003年の正月にウェブを開設した。何度も挑戦しながら最初の5年間は形にならなかった「ジョーズ」(米国人作家)のような作品もある。現在は相当手が込んだ作品でも20分くらいで折る。

 父親も学生時代に、江戸時代の名人芸的な折り紙「連鶴」に興味を持って折っていた。ウェブの看板コーナー「今月の折り紙」は親子で相談してテーマを決め作品を組み合わせる。「折り紙は単純化しても表情を感じさせる見立てが大事」と考えている。

 ネットで作品や図面を見せ合うことで創作折り紙の世界は急速に進歩している。高度に複雑な作品として「ある折紙創作家の頁」(http://www.folders.jp/)にある「龍神」を挙げる。標準的な15センチ角の紙をはるかに超える2メートル角の紙で細部まで折り込んでいる。

http://www.asahi.com/kansai/entertainment/webtu/OSK200709030013.html