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2007年09月03日(月) 21時04分

落第生、最多の71人に 司法修習の修了試験東京新聞

 最高裁は3日、2005年に司法試験に合格した司法修習生ら1468人のうち、4・8%の71人が今年の修了試験に不合格だったと発表した。

 昨年も受験者の7・1%の107人が合格しなかったが、追試で91人が救済され、最終的な不合格者は16人。今回は追試が廃止されたため、過去最多となった。

 裁判官や検事、弁護士となるための法曹資格を得るには、修了試験合格が必要。司法制度改革で法曹人口が増加、質の低下が懸念される中で、追試の廃止は実力の伴わない者を排除する厳しい結果となり、今後も大量の“落第生”が出る可能性が現実味を帯びてきた。

 最高裁によると、今年8月に実施された試験は5科目(民事裁判、刑事裁判、検察、民事弁護、刑事弁護)で、合格ラインを1つでも下回ると不合格。それぞれの科目を5−34人がクリアできなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007090301000660.html