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2007年09月03日(月) 20時33分

田中前長野知事は不起訴 地検、文書破棄嫌疑なし東京新聞

 田中康夫前長野県知事(参院議員)が在任中、公文書破棄を当時の県幹部2人に指示し、県議会百条委員会で指示を否定するうその証言をしたとして、公文書棄損ほう助などの疑いで告発された問題で、長野地検は3日、田中氏を「嫌疑なし」として不起訴処分にした。

 地検は「破棄を指示していないのは、元県幹部らとのメールのやりとりなどで明らか。指示がないため、偽証も成立しない」と判断した。

 県議らの告発状などによると2003年10月、マスコミから情報公開請求があった下水道事業の入札に関する公文書を、当時の元県幹部らが破棄。田中氏は事前に報告を受けたが、止めなかったとしている。

 また、この問題をめぐり、田中氏は県議会の百条委員会で「(破棄の)指示はない」とうその証言をしたとして、県議会が地方自治法違反(偽証)容疑で地検に告発していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007090301000625.html