記事登録
2007年09月02日(日) 08時00分

拘置手続き 立川署ミス産経新聞

 警視庁立川署留置管理係の巡査部長2人が、刑事訴訟規則に反し、拘置中の男性容疑者(30)に勾留(こうりゅう)状を示さないまま拘置延長していたことが1日、分かった。容疑者が手落ちを指摘し、1日未明に釈放された。同庁留置管理課は「違法ではないが、不適切な留置管理が常態化している疑いがある」とし、詳しい経緯を調べている。

 立川署では先月20日に地域課の友野秀和巡査長(40)が知人女性にストーカーして射殺し、自殺する事件が起きており、改めて同署の管理態勢が問われそうだ。

 警視庁によると、規定では10日間の拘置延長が裁判所に認められると、容疑者に勾留状を示なければならないが、留置管理係の巡査部長(56)と同(43)は8月30日に拘留期限を迎える男性=暴力行為法違反容疑で逮捕=に、勾留状を示さず拘置延長。

 また、容疑者に勾留状を示した警察官が勾留状に署名することになっているが、別の巡査長(37)は巡査部長2人が既に示したと判断し、代わりに署名していた。

 男性が「勾留状を示されていないのに延長された」と31日夜に訴えたため発覚した。


【関連記事】
容疑者逃走、2時間半気づかず 警官撃たれ重傷
警官3人刺し立てこもり、男を逮捕 東京・板橋
発砲の死傷者増加16人に 市長射殺など凶悪事件発生
道仁会会長が撃たれ死亡 男2人、車で逃走
警官発砲で死亡、中国人遺族が提訴「過剰防衛」
行き過ぎたストーカー行為?巡査長も女性射殺後に拳銃で自殺
巡査長に退職金支給せず 両親が受け取り辞退

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070902-00000063-san-soci