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2007年09月02日(日) 08時00分

農水相トップの組合、不正受給 3年前指摘、放置産経新聞

 遠藤武彦農水相が組合長理事を務める「置賜(おきたま)農業共済組合」(山形県米沢市)が、自然災害による農作物被害を補償する農業共済の掛け金について、農家を勝手に加入者にして水増しし、国から約115万円を不正に受給していたことが分かった。同農済は会計検査院から平成16年の調査で水増しを指摘されながら、いまだに実際の不正受給分約50万円を返還していないという。農水省は近く返還手続きを取る。

 遠藤農水相は、自らが代表を務める自民党の選挙区支部が、農水省所管の独立行政法人の助成金を受ける団体から献金を受けていたことが発覚したばかり。

 不正受給の件で遠藤農水相は1日、記者会見し、「共済組合の担当者が実績をあげたいという思いでやったことだが、組合長の私に責任はある。申し訳ない」と謝罪。返還については「会計検査院からの指示を待っていた」と釈明する一方、同農済の組合長など兼務する5団体の役職を辞任する意向を示した。だが、大臣職については「最大限努力したい」などと辞任の考えがないことを繰り返し強調した。

 農業共済の掛け金は加入農家と国が折半。国の負担分が補助金として共済組合に入り、県連を通じて再び国に納付される形だ。同農済は11年4月、ブドウの被害を補償する共済について、農家261戸分を国側に申請。うち105戸は実在の農家の名前を勝手に使い、当時の担当者2人が掛け金を負担したという。国は補助金約115万円から国への納付分を差し引いた約50万円を支給した。

 遠藤農水相は昭和57年12月から同農済の組合長を務め、年間200万円の報酬を受けていた。大臣就任後は役職を休止している。


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