記事登録
2007年09月02日(日) 23時57分

安全審査「誤り」 上申書を提出へ 柏崎原発訴訟原告団朝日新聞

 新潟県にある東京電力柏崎刈羽原子力発電所1号機の原子炉設置許可の取り消しを地元住民が求めている訴訟で、上告中の原告団は「中越沖地震により、安全審査の誤りが明らかになった」とする上申書を今月中に最高裁に提出することを決めた。

 上申書では、(1)地震の揺れが想定していた限界地震を大幅に超えたことで、設置当時の安全審査の誤りが明らかになった(2)地震を引き起こす活断層を過小評価したことが審査の不備につながった——という2点を主に指摘する。さらに、最新の科学的知見を主張する弁論を開くことも求める。

 この訴訟は、地元住民らが79年、「安全審査は不十分で事故の恐れがある」として国を相手取って提訴。94年の一審、05年の二審ともに住民側が敗訴し上告している。

http://www.asahi.com/national/update/0902/TKY200709020133.html