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2007年09月01日(土) 09時07分

石原政調会長の自民党支部、会場料10倍に記載読売新聞

 自民党の石原政調会長が代表を務める「自民党東京都第8選挙区支部」が2003年分の政治資金収支報告書に、講演会場の使用料を誤って10倍の金額で記載していたことが分かった。

 添付した領収書の金額は6万8000円だったのに報告書には68万円と記載しており、読売新聞の指摘を受けて31日、東京都選挙管理委員会に収支報告書の訂正を届け出た。差額は翌年への繰越金の額に上乗せして訂正しており、06年までの4年間、毎年、繰越金の額を間違って記入するという、ずさんな処理が浮き彫りになった。

 読売新聞が情報公開請求で入手した領収書などによると、同支部は03年10月、杉並区内で講演会を開き、会場の管理会社に同8月、6万8000円を前払いした。しかし、都選管に提出した収支報告書には、組織活動費の欄に「会場借り上げ費」として68万円と記載されていた。

 同支部は、この金額を6万8000円に訂正。差額分は繰越金に上乗せし、04年以降の収支報告書の繰越金の額も順次、訂正した。石原氏の事務所は、「着服などはなく、領収書から報告書に使用料を転記する際に一けた間違った。単純なミスで申し訳ない」と説明している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070901i201.htm?from=main2