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2007年09月01日(土) 07時29分

銃所有、6億5千万丁が民間 米国は100人に90丁朝日新聞

 個人の銃など民間で所有されている銃は世界で6億5000万丁に上ることが、スイスのジュネーブ国際問題研究所の調査で明らかになった。民間所有の銃は絶対数、所持率とも米国が群を抜いて多い。銃の価格は規制や市場に出回っている数などで大きく変わり、世界的に普及している自動小銃カラシニコフ銃では先進国と途上国で6倍の差があることもわかった。

 先進諸国や国連機関が調査に協力している同研究所の07年版「小型武器調査」によると、軍用、警察用、民間所有を合わせた銃の総数は8億7500万丁で、民間所有が75%近くを占める。銃は短銃やライフル銃など手で扱えるものを指す。

 民間所有の銃の数は米国だけで2億7000万丁に達し、インド4600万丁、中国4000万丁、ドイツ2500万丁と続く。多くは護身用の銃や猟銃だという。人口100人当たりの所有数では米国90丁、イエメン61丁、フィンランド56丁、スイス46丁の順となっている。

 カラシニコフ銃の単価の地域別調査によると、銃規制や登録管理制度が整っている西欧などの国では高く、コピー銃などが大量に出回っているアフリカなどでは安いといった傾向が見られた。86〜05年の平均値は西欧927ドル、中東869ドルなどが比較的高く、アジア631ドル、旧ソ連・東欧303ドル、アフリカでは156ドルだった。

http://www.asahi.com/international/update/0831/TKY200708310334.html