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2007年09月01日(土) 11時02分

農水相が代表の組合で不正=加入者水増し、国から補助金−99年補償分115万円時事通信

 遠藤武彦農水相が組合長を務める山形県米沢市の「置賜農業共済組合」が、農業災害補償法に基づく共済の掛け金について、加入者数を勝手に水増しして請求し、国から約115万円分の補助金を不正受給していたことが1日、分かった。
 遠藤農水相は同日、農水省内で記者会見し、「(農水相を)お受けした以上、全力を尽くす」と辞任しない意向を表明した。
 山形県によると、この共済の掛け金は、加入者の農家と国が折半する制度で、国側の負担分が補助金として同組合に支払われていた。同組合は1999年4月、同年度中に見込まれるブドウの被害を補償してもらう目的で、共済への負担を国に申請。水増しは、請求のあった261戸のうちの105戸分で、約115万円分を不正に受給していた。
 同組合は実在する県内の農家の名前を勝手に使用し、申請書に記入してしていた。
 当時、別の共済組合との合併を控えており、加入者を多く見せ掛け、合併を有利に進める狙いがあったという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070901-00000046-jij-pol