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2007年09月01日(土) 23時54分

新幹線内で宝飾品5000万円置き引き 名古屋停車中に朝日新聞

 1日午前11時55分ごろ、「新幹線の中で置き引きにあった」と大阪市中央区の宝石販売会社長の男性(55)から愛知県警中村署に届け出があった。社長によると、合計で4000万〜5000万円相当のネックレス約3200本が入ったかばんを盗まれたという。同署は盗難事件とみて調べている。

 同署や社長によると、社長は8月31日午後8時半すぎ、名古屋駅に停車中の東京発新大阪行きのぞみ149号の車両の最後尾で、座席を後ろに倒して座り、背もたれと車両の壁との間に4個のかばんを一まとめにして置いていた。社長によると、物音がして注意を奪われたすきに、男2人にかばんを奪われたという。すぐに気づいて追いかけ、制止しようとしたが、男らがホームにかばんを引きずり下ろすと同時に扉が閉まり、出発してしまったという。

 社長はすぐに携帯電話で110番通報をしたが、事情を説明しているうちに切れた。再度かけると滋賀県警につながり、話がかみ合わなかった。

 その後、車掌に事情を話したが、「東京の総合指令からでないと警察に連絡はできない」と言われ、新大阪駅で届け出るよう勧められたという。同駅の鉄道警察隊に出向くと、「愛知県警に相談してほしい」と言われ、1日、名古屋を訪れ被害届を出した。

 かばんを盗んだ男2人はともに30歳くらいで浅黒い顔をしており、青のアロハシャツと黒っぽいシャツを着ていたという。社長は東京で展示販売を行い、戻る途中だったという。

 JR東海東京広報室は「乗務員が犯罪を確認していない場合、乗客自らに通報などの対応をお願いすることもある」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0901/NGY200709010015.html