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2007年09月01日(土) 17時51分

坂本参院議員 関係団体が架空計上…前年会議領収書コピー毎日新聞

 外務政務官の坂本由紀子参議院議員が代表を務める「自民党静岡県参議院選挙区第2支部」と「坂本由紀子静岡県東部後援会」が架空の会議費用を政治活動費として計上していたことが分かった。坂本議員は1日午前零時半から外務省で会見し、事実関係を認めた上で謝罪した。政治資金収支報告書の訂正を3日、静岡県選挙管理委員会に届けるという。
 同議員によると、選挙区第2支部と東部後援会は、ともに05年5月10日付で8万7537円の会議費を計上していた。支部と後援会は別の施設で会議をしたことになっていたが領収書のコピーは通し番号が同じで日付や金額の筆跡も同じだった
 報道機関の指摘を受け秘書らに確認したところ、会議はいずれも開かれておらず、添付した2つの領収書は1年前に開いた別の会議の領収書を書き換えていた。また調査の中で、第2支部が05年6月30日付で会議費用として8万3508円を架空計上していたこともわかったという。
 坂本議員は「政治とカネの問題が問われる中で、こんなことになり申し訳ない。今後、原因を調べたい」と語る一方、「(辞任は)考えていません。しっかりやっていきたい」と話した。
 政治とカネを巡っては8月27日の内閣改造後、自民党の玉沢徳一郎元農相が代表を務める党支部が、政治資金収支報告書で領収書をコピーして多重計上をしたり、遠藤武彦農相が代表の自民党支部が農水省所管の独立行政法人から補助金を受けた組合から不適切な献金を受けていたことなどが明らかになっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070901-00000030-maip-soci