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2007年08月31日(金) 13時13分

射殺巡査長の「パトカーでドライブ」放置 警視庁立川署産経新聞

 警視庁立川署の友野秀和巡査長(40)が飲食店従業員、佐藤陽子さん(32)を射殺し自殺した事件で、佐藤さんが巡査長によるストーカー被害を別の警官に相談したとされる問題について、相談を受けた同僚警官は確認されていないことが30日、分かった。一方、巡査長がパトカーで管轄外に“ドライブ”をしたり、飲食店に入り浸り、多額の支払いをしていたことを同僚や幹部が放置していたことも判明。警視庁は捜査員を増強して佐藤さんの知人らの聴取を本格化させるとともに、立川署では内規違反が常態化していたとして、来月にも関係者を処分する。
 関係者の証言では、佐藤さんは知人に、「友野巡査長にストーカーされていると別の客の警察官に相談した」と語ったとされる。だが、人事1課で佐藤さんの飲食店を訪れたことがある職員を聴取したが、相談を受けた職員はいなかった。
 巡査長は佐藤さんのアパートの合鍵を所持し、メールの解析から無断侵入していた疑いが強い。
 佐藤さんは、最後に飲食店に出勤した8月15日に巡査長とともに飲食店を訪れた同僚に、「空き巣に入られたら指紋採るんだよね」というメールを送信。この同僚は「変なことを聞くな」と不審に思ったものの、返信したり、佐藤さんにメールの意味をただしたりしなかった。
 佐藤さんが巡査長に送ったメールには、「送ってくれてありがとう」「仕事の邪魔してごめんなさい」「制服姿はよかった」などの記述も見つかった。パトカーで佐藤さんを送ったことが推測されるが、具体的に「パトカー」という記載がないことや、目撃情報、運転日報にも該当するような記載もなく、送迎の裏付けは取れていない。
 交番の同僚らは「巡査長から『ちょっと走ろうよ』と誘われ、管轄外へ出た」と、パトカーで“ドライブ”をしていたことを証言。巡査長や同僚は、内規違反を繰り返していた疑いも浮上した。

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