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2007年08月31日(金) 14時34分

遠藤農相側に不適切献金 05年、補助金団体から5万円河北新報

 遠藤武彦農相(山形2区)が代表を務める自民党山形県第二選挙区支部が衆院選期間中の2005年9月、農水省所管の独立行政法人から補助金を受けている県家畜商業協同組合(天童市)から、5万円の政治献金を受け取っていたことが31日、分かった。

 同支部は30日に「補助金を受ける団体との認識がなかった」と不適切性を認め、同組合に献金を返還。05年度分の政治資金収支報告書の訂正を県選管に届け出た。同組合からの献金は、一度だけだという。

 県選管事務局によると、政治資金規正法は、国から補助金の交付を直接受ける団体が、交付決定から1年以内に政治献金することを禁じている。同組合が受け取る助成金は、独立行政法人を経由して交付されるため、違法性はないという。

 同組合によると、献金は05年9月6日、事務局担当者が米沢市内の遠藤氏の選挙事務所に持っていった。担当者は「遠藤氏は家畜商議員連盟の事務局長を務めている。地元として、選挙中の陣中見舞いの意味で持参した」と話した。

 同組合は04年9月から05年9月にかけて、農水省が所管する独立行政法人「農畜産業振興機構」から、上部団体を経由し、交付金計1754万円を受けた。

 遠藤農相は31日、閣議後の会見で「補助金団体であることをチェックできなかったのは大変遺憾だ。同じようなケースについては今後、献金を受けない」と語り、陳謝した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070831-00000011-khk-l06