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2007年08月30日(木) 08時01分

出納責任者、買収で起訴 小林氏陣営選挙違反産経新聞

 参院選神奈川選挙区で再選した自民党の小林温議員(43)陣営の選挙違反事件で、選挙運動員に報酬を支払ったとして、横浜地検は29日、公選法違反(買収)の罪で、陣営の出納責任者、鈴木美香容疑者(33)と、自民党神奈川県連職員、山口聡容疑者(34)を起訴した。

 鈴木被告に罰金以上の刑が確定した場合か、山口被告に禁固刑以上が確定し裁判所が「組織的選挙運動管理者」と認定すれば、小林氏は公選法で連座制の適用対象となり当選が無効となる可能性がある。

 小林氏は同日、「裁判を通して、事実関係を把握した上で、対応を考えたい」とのコメントを発表、現時点で辞職の意向がないことを明らかにした。

 起訴状などによると、鈴木被告らは7月29日ごろから8月1日ごろまでの間、横浜市中区の選挙事務所などで、運動員24人に対し選挙運動をした報酬として現金計153万円を支払った。

 小林氏が選挙から3カ月以内に辞職するなどした場合は、同選挙区次点の公明党前職の松あきら氏(59)が繰り上げ当選し、それ以降に辞職するか、連座制が適用されて失職した場合には補欠選挙になる。

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