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2007年08月30日(木) 19時32分

ネットで強盗団組織、寺を襲う 被告に懲役12年判決朝日新聞

 愛知、福井両県内の寺に押し入り、僧侶らにけがを負わせるなどしたとして、強盗致傷などの罪に問われた韓国籍の住所不定、無職金在七被告(48)に対する判決が30日、名古屋地裁であった。近藤宏子裁判長は「高い報酬を約束してインターネットで共犯者を募集するなど、主導的な役割を果たした」として、懲役12年(求刑懲役15年)を言い渡した。

 判決によると、金被告は高麗仏画などを盗み転売しようと、氏名不詳の男3人と共謀。05年8月3日夜、愛知県御津町広石の大恩寺に押し入り、住職の長男の腹を刺すなどして約3カ月の重傷を負わせた。また06年9月22日には、韓国籍の金鍾浣被告(35)=福井地裁で公判中=らと共謀し、福井県敦賀市原の西福寺に侵入。男性僧侶をバットで殴り重傷を負わせた上、現金約41万円を奪った。

 両被告の捜査段階の供述によると、在七被告は在日韓国人向け求人サイトの掲示板を利用して共犯者を募集。福井の事件前には「日本語、運転ができる人。報酬は1億ウォン以上」などと書き込んでいたという。

http://www.asahi.com/national/update/0830/NGY200708300010.html