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2007年08月30日(木) 17時01分

過払い金取り立てへ武富士を提訴=税の滞納整理で全国初−茨城時事通信

 地方税の滞納整理を目的に茨城県内の全市町村で構成する一部事務組合「茨城租税債権管理機構」は30日、大手消費者金融の武富士を相手取り、滞納者が利息制限法の上限を超えて支払った過払い金とその利息計約166万円を、滞納債権として直接取り立てる民事訴訟を起こすことを決めた。滞納者の消費者金融への過払い金を滞納整理目的で差し押さえた事例は兵庫県芦屋市や神奈川県などであるものの、訴訟に踏み切るのは同機構が全国初という。9月中にも水戸地裁に提訴する予定。
 同機構によると、1996年から住民税や固定資産税など計数百万円を滞納していた県内在住者が、消費者金融からの借金返済の過程で利息を過払いしていることが判明。この過払い金を滞納債権として4月に差し押さえたところ、武富士側が支払いを拒否したため、提訴を決断した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070830-00000105-jij-pol