名古屋市千種区の会社員磯谷利恵さん（３１）が拉致、殺害された事件で、闇サイトに仲間を募る書き込みをした住所不定、無職川岸健治容疑者（４０）が、愛知県警特別捜査本部の調べに対し「以前から何度も闇サイトを利用していた」と供述していることが２９日、わかった。数カ月前にも今回と同様の仲間募集の書き込みがあったこともわかり、特捜本部は、川岸容疑者が闇サイトを常習的に利用していた疑いがあるとみて調べている。また、犯行に使った乗用車は盗難車で、川岸容疑者の車のナンバーを付け替えていた。
特捜本部によると、「川岸容疑者の書き込みを以前にも闇サイトで見た」との情報が寄せられているという。「闇の職業安定所」に書き込みがあったのは６〜７月ごろで、内容は、今回の犯行時と同様に仲間の募集だったという。川岸容疑者も「以前から闇サイトに書き込みをしていた」と認めているという。
川岸容疑者は今月１７日ごろにも闇サイトで仲間を勧誘し、これに応じた愛知県豊明市栄町西大根、新聞セールススタッフ神田司（３６）、名古屋市東区泉１丁目、無職堀慶末（３２）の両容疑者＝死体遺棄容疑で逮捕＝と３人で磯谷さんを拉致、殺害している。
また、川岸容疑者が運転して犯行に使い、磯谷さんをその座席で殺害した乗用車は盗難車だった。ナンバーは川岸容疑者を使用者として登録され、車種はトヨタの小型車「スターレット」となっている。ところが、今回の犯行に利用された車体は日産のミニバン「リバティ」で、ナンバーを盗難車に付け替えたとみられる。
ディーラーの話では、川岸容疑者は０３年８月ごろ、約２５万円でスターレットを買ったという。
http://www.asahi.com/national/update/0830/NGY200708290016.html