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2007年08月29日(水) 23時49分

手術中に400倍濃度で消毒液誤使用、患者の訴えで発覚読売新聞

 東京都の日野市立病院(熊井浩一郎院長)の歯科口腔(こうくう)外科と耳鼻いんこう科で、消毒液の濃度を通常の400倍で誤使用し、入院患者3人に、皮膚のはく離やただれなどの症状が出ていたことが29日、わかった。

 同病院によると、症状が出たのは、歯科口腔外科で今月17日に手術を受けた八王子市の女性(34)、耳鼻いんこう科で21日に手術を受けた日野市の女性(20)と男児(5)。

 口の中のただれや顔の表皮のはく離、水ほうができるなど、患者が症状を訴えて発覚した。いずれも生命に別条ないが、同病院では患者らに誤使用を説明した上で、経過観察を続けている。

 同病院が調べたところ、手術の際に、本来使用すべき濃度(0・025%)より400倍も濃い10%の消毒液(ヂアミトール液)を使用していたことが判明。3人の患者以外の使用は確認されていない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070829-00000214-yom-soci