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2007年08月26日(日) 20時20分

<虚偽投書>不倫相手の開業医に復讐、40歳女ら逮捕 福岡毎日新聞

 不倫関係にあった福岡市中央区の開業医(52)に復讐(ふくしゅう)するため覚せい剤を密売しているなどと虚偽の内容を投書したなどとして、福岡県警早良署は26日、同市博多区住吉、無職、塩田美佳(40)▽横浜市港南区野庭町、会社員、金田義一(53)の各容疑者ら男女3人を虚偽告訴の疑いで逮捕したと発表した。塩田容疑者は昨秋にインターネットにいわゆる「復讐サイト」を立ち上げ、金田容疑者はサイトを通じて知り合ったという。
 他に逮捕されたのは福岡市城南区荒江団地、会社員、田中幸治容疑者(40)。
 調べでは、塩田容疑者と金田容疑者は共謀し、昨年12月と今年5月に開業医について「医院内で覚せい剤の密売をしている」などとする投書を県警本部へ送った疑い。また、金田容疑者と塩田容疑者は捜査を促す電話を県警本部にかけた疑い。塩田容疑者は田中容疑者とともに3月「(開業医の)医院の待合室の椅子から覚せい剤を発見した」として、実際に覚せい剤0.067ミリグラムを同署へ持参していた。
 早良署は8月3日に塩田、田中両容疑者を覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕。その後の調べで、虚偽告訴の疑いが強まった。「復讐サイト」は、復讐方法や協力者を募るなどの内容で、現在は閉鎖されているという。同署は、塩田容疑者らが「復讐サイト」で知り合った人間から情報を得て覚せい剤を入手したとみている。塩田容疑者と田中容疑者は数年前に飲み会で知り合ったという。
 田中容疑者は全面的に容疑を認めているが、塩田容疑者は「別の男に脅されてやった」と否認。金田容疑者は「投書はしたが、中身は言われたままを書いただけ」と話しているという。【井本義親】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070826-00000042-mai-soci