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2007年08月25日(土) 00時09分

過労死で明治屋に賠償請求 両親、京都地裁に提訴京都新聞

 食品輸入販売会社「明治屋」(本社・東京都)の「京都三條ストアー」(京都市中京区)に勤務していた西京区の岩田謙吾さん=当時(27)=が死亡したのは、法定労働時間を大幅に超える長時間労働が原因だとして、岩田さんの両親が24日、同社に逸失利益や慰謝料など総額約9000万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。
 訴状によると、岩田さんは京都三條ストアーで魚調理や販売員として働いていた2005年4月8日、自宅で就寝中に急性心不全で死亡した。直前1カ月の休日は2日間で、労働時間は法定労働時間を130時間余り超える316時間だったとされる。
 岩田さんの死亡について、京都上労基署は05年11月に「異常な時間外労働」として労災認定した。今年6月には同社と当時の店長が労基法違反罪に問われ、東京簡裁でそれぞれ30万円の罰金刑を受けている。
 両親は提訴後に会見し「息子は嫌とは言えないまじめな性格だったから早く亡くなった。会社は責任を認めて謝罪してほしい」と訴えた。また、訴訟を通じて勤務実態を明らかにしたいとして、当時の同僚に協力を呼び掛けている。明治屋は「真摯(しんし)に対応していきたい」とコメントしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070824-00000066-kyt-l26