警視庁の調べによると、事件当日の２０日午後７時から午後１０時前にかけて巡査長の携帯電話にホステスから６通のメールが届いていた。
内容は、「もう付き合えない」「きょうは話をしたくない」「放っておいて」「もううんざり」「むかつく」など、マジギレ状態の内容だった。午後９時５５分に届いた最後の１通には、アパートへ無断で入られたことをうかがわせる内容で、「（巡査長に）空き巣に入られた」「警察に知らせる」と書かれていた。
ホステスは、ＪＲ立川駅北口の老舗キャバレー「ハリウッド」で不定期に勤務していたが、美人でスタイルもよく、積極的にアフターもこなすなど指名も多く店の人気者だった。
そんなホステスを目当てに巡査長は昨年１１月ごろから週１、２回は店に通いつめ、１２万７０００円相当のルイ・ヴィトンの商品や高級果実などのプレゼント攻勢をかけ、数百万円あった貯蓄を残額２２万円まで使い果たすほどに入れ込んでいた。
当時のメールには「交際を思わせるような」（捜査関係者）親密な内容のメールもあったが、次第に独身の巡査長の行動がエスカレート。勤務中に何度もホステスのアパートを訪れ、見張ったり、ホステスの友人らに「結婚していないか」「独身か」などとしつこく聞き回り、警察官を名乗ってホステスの自宅に電話して所在を確認するなどしていた。
ホステスは、常連客の巡査長に「ストーカー行為をやめてほしいとは言えない」と友人に相談するほど悩んでいたが、今年５月中旬以降は、「約束をしていたけどいけなくなった」「自宅近くをうろつかないで」など拒絶するメールも送っていた。
ホステスの携帯には昨年１１月以降にやりとりした４３０件に上るメールが残されていた。今月分だけで４２件残されており、メールは事件直前まで続いていた。
ZAKZAK 2007/08/24