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2007年08月24日(金) 00時00分

シャガールの油絵不明と恐喝…勝手に転売した男も逮捕ZAKZAK

 販売委託したシャガールの油絵が行方不明になったと付け込み、ルオーやユトリロの作品を脅し取ったとして、大阪府警西署は23日までに、恐喝などの疑いで大阪市都島区中野町、会社役員の男(46)を逮捕した。

 また、預かった油絵を勝手に売却したとして、業務上横領容疑で住所不定、清掃アルバイトの男(49)を逮捕した。

 調べでは、会社役員の男は、2005年11月、兵庫県西宮市に住む画商(52)にシャガールの「黒い背景の雄鶏」(時価約1億1000万円相当)の販売を委託。油絵はさらにほかの画商を通じて、当時画商だったアルバイトの男に販売委託された。

 しかし、アルバイトの男は06年末、7500万円で勝手に東京のギャラリーに売却した。

 油絵が行方不明になったことに怒った会社役員の男は今年3月、西宮市の画商を「弁償しないと生きていけないよ」などと脅し、ルオーやユトリロなどの7点を脅し取ったほか、キスリングの1点をギャラリーから盗んだ疑い。時価計1億数千万円という。

 会社役員の男は「納得の上での代物弁済だった」と否認。アルバイトの男は「代金は借金返済に充てた」と話しているという。

 西宮市の画商から被害届を受けて始めた捜査の過程でアルバイトの男の横領が発覚。シャガールの油絵は23日夕に都内で見つかったという。

ZAKZAK 2007/08/24

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007082417.html