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2007年08月24日(金) 16時37分

先物取引顧客が不明、男性社員を聴取 栃木朝日新聞

 栃木県那須塩原市内の保険代理業の女性(63)が6月初めから行方不明になっており、殺害された疑いが強まったとして、県警は24日朝から、女性が顧客だった中堅商品先物取引会社(本社・東京)宇都宮支店の男性社員(36)から任意で事情聴取を始めた。また、男性宅や同支店を殺人容疑で家宅捜索した。

女性失踪につく地図

 行方が分からなくなっているのは、生駒文子さん。調べでは、生駒さんは昨年1月、同支店と取引を始め、取引総額は約6700万円に上っていた。行方不明になったのは6月3日深夜とみられる。生駒さんの母親(89)が同日午後9時ごろまで一緒にテレビを見ていたが、就寝後の翌4日午前0時ごろに目を覚ますと、生駒さんがいなくなっていた。室内に争ったような形跡はなかったという。

 生駒さんは約10年前から病気を抱えており、自宅周辺を散歩するのも難しい状態だったが、普段使っている車や財布は自宅にあった。携帯電話は見当たらず、持って出たとみられるが、何度かけても応答はなかったという。書き置きも見つかっていない。同月6日、近くに住む長女(38)が那須塩原署に家出人捜索願を出した。

 県警は捜索や近所の聞き込みを行うとともに、生駒さんの関係先を捜査してきた。その過程で、生駒さんが複数の商品先物会社と取引していることがわかり、資金の流れや通話記録などを詳しく調べたところ、同支店の男性が浮上したという。

http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY200708240269.html