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2007年08月23日(木) 00時00分

「ファラオののろい」?で遺物返還=ドイツ人盗掘者が謎の病死−エジプト時事通信

 【カイロ22日時事】エジプト考古学最高評議会は22日、古代エジプトの遺物を遺跡から盗んだドイツ人の遺族がこのほど、この遺物を在独エジプト大使館に返還したことを明らかにした。このドイツ人が遺物を持ち帰った後、原因不明の高熱などに襲われ死亡したためという。
 遺族の男性がエジプト大使にあてた手紙によると、男性の義父が2004年にエジプトを旅行した際、南部ルクソールの「王家の谷」で、古代エジプトの絵画が描かれた幾つかの石を壁から取り外して持ち帰った。ところが、義父は帰国直後、がんのほか、体のまひや原因不明の高熱に見舞われ、3年間重体で苦しんだ末に先週、死亡したという。
 この男性は手紙の中で「これらの石が義父をのろったようだ」とし、石は元の場所に戻されるべきだとしている。
 「ファラオ(古代エジプト王)ののろい」は、1922年にツタンカーメン王の墓を発掘した関係者が次々と不慮の死に見舞われたことから有名になった。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070822-00000226-jij-int