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2007年08月23日(木) 00時00分

不払いで引責の三井住友海上元首脳、常任顧問で復帰ZAKZAK

 保険金不払い問題の責任を取って昨年退任した三井住友海上火災保険の井口武雄前会長と植村裕之前社長の2人が、「常任顧問」として会社に復帰していたことが23日、分かった。同社は「財界・講演活動や慶弔行事への出席のためで、経営には関与していない」と説明しているが、不祥事の責任を明確にするため退社した元首脳を復帰させた対応は批判を集めそうだ。

 元首脳2人の復帰は7月23日付。常任顧問は有給で、社内に専用の顧問室を持つ。同社は「社外取締役らで構成する人事委員会で了承を得ている」としているが、経営とは直接関係ないなどとして公表していなかった。

 同社は昨年6月、金融庁から不払い問題で業務停止命令を受けた。井口前会長と植村前社長は同月の株主総会で退任。予定していた最高顧問への就任も取りやめ、完全に会社から離れていた。

ZAKZAK 2007/08/23

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007082325.html