スイス西部シャンパーニュ村のワイン農家が、地元産ワインに村の名前「シャンパーニュ(シャンパン)」を付けられないのは不当だとして起こした訴訟で、欧州司法裁判所(ルクセンブルク)は22日までに、農家側敗訴の判断をした。
シャンパーニュの名称をめぐっては、フランスが同国北東部シャンパーニュ地方産の発泡酒だけが使用できると主張。これに配慮したスイス政府は、1999年、スイスのワインに使用しないことで欧州連合(EU)と合意。スイスの農家は合意を不服として、2002年に提訴していた。
農家側は、フランスのシャンパンが17世紀から製造が始まったのに対し、同村のワイン作りは10世紀にさかのぼると主張。AP通信によると、訴訟の代表者は「国際法上は、地名が同じ場合は例外的に使用が認められる」として、今後も「シャンパーニュ」の名称使用に向けて闘い続ける意向を示した。(共同)
ZAKZAK 2007/08/23