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2007年08月23日(木) 16時58分

偽ブランド上半期だけで最多33万点 中国からの密輸急増 ネットでの売買が横行 産経新聞

 今年1〜6月に全国の警察が押収した偽ブランド品は昨年同期比2・7倍の33万1136点で、平成15年以降では年間押収数も上回り、最多となったことが23日、警察庁のまとめで分かった。大半が中国や韓国などからの密輸入で、特に中国からが2・4倍と急増した。

 押収総数は、15年は年間約9万6000点だったが、年々増加し、昨年は約32万6000点に。15年以降、韓国からの密輸入が中国を大きく上回っていたが、今年1〜6月は中国が45・7%で最多となり、韓国37・2%、香港16・0%と続いた。

 密輸方法は、海上貨物が67・9%、航空貨物28・2%、国際郵便3・7%などだった。

 店舗での販売が38・0%と最も多かったが、ネットオークション利用が25・8%を占め、ネットでの売買が横行している実態が判明した。露天販売は12・9%だった。

 海賊版の押収も12・0%増の13万5901点で、15年以降の年間との比較でも最多に。販売方法は、ネットオークション利用が46・3%と最多で、会社員や学生らによるDVDなどの複製、販売が後を絶たないという。

 偽ブランド品や海賊版の売買を含む知的財産権侵害事件の検挙は252件、419人で、検挙人員は現在の方法で統計を取り始めた2年以降、上半期で最多となった。暴力団関係者が絡む事件が約1割を占めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070823-00000111-san-soci