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2007年08月22日(水) 07時51分

診療報酬を不正請求 長野の開業医 保険医登録取り消し処分 産経新聞

 診療報酬を不正に請求したなどとし、長野社会保険事務局は21日、長野市檀田の「だい歯科クリニック」の保険医療機関指定と同診療所の堂東大輔歯科医師(33)の保険医登録を健康保険法に基づき、それぞれ取り消す行政処分を発表した。取り消しは9月1日付で原則5年。不正請求などの額は計29万4827円に上る。

 同事務局によると、堂東歯科医は、過去に受診した患者の名前を勝手に借りて受診していない月に再診料を請求したり、親族の保険証を使って初診料を請求したりする架空請求をしていた。さらに、実際には保険診療をしていないのに、患者の健全な歯に詰め物をする治療をしたように装う付け増し請求もしていた。

 こうした不適切な行為は平成17年5月から19年1月までの間、延べ計70件のレセプト(診療報酬明細書)で見つかった。

同局は寄せられた情報から5月に監査を行った。

 堂東歯科医は、監査に対して「患者の信頼を得たと思い、医者の安易な考えから実態以上の請求ができると思った」などと話しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070822-00000040-san-l20