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2007年08月22日(水) 21時17分

警官に射殺された女性「つきまとわれ迷惑」と訴え朝日新聞

 東京都国分寺市で警視庁立川署地域課の友野秀和巡査長(40)が飲食店従業員佐藤陽子さん(32)を射殺し、拳銃自殺した事件で、佐藤さんが事件前、両親らに「警察官からしつこくつきまとわれ、迷惑している」と話していたことがわかった。佐藤さんの友人の中には、友野巡査長から佐藤さんについて繰り返し尋ねられた人もいた。警視庁はこうした巡査長の行動から事件に至った疑いがあるとみて調べている。

 人事1課などによると、佐藤さんは6月上旬、両親に「立川署地域課のお巡りさんにつきまとわれている」と相談していた。複数の知人も佐藤さんから同じような話を聞いていたという。

 5月ごろには、佐藤さんの友人の男性が働く店を友野巡査長が訪ね、佐藤さんのことを聞いていった。巡査長はこの男性の携帯電話にも連絡し、佐藤さんのことを聞きたがったという。警視庁は巡査長が一方的に佐藤さんに好意を抱いていた可能性があるとみている。

 友人の一人は店を辞めるよう勧め、佐藤さんは勤務先に今月15日で辞めたいと伝えていた。その15日に友野巡査長は同僚4人と共に来店、同僚らは巡査長を残して先に店を出た。同僚の一人は「2人が一緒に過ごすと思っていた」と話しているという。

 友野巡査長は店に頻繁に通っており、同僚の間でもうわさになっていたという。

 友野巡査長の家族の説明では、巡査長から食費として毎月10万円を受け取っていたが、4月ごろから「金が苦しい」と8万円に減額。7、8月には逆に計100万円を貸した。女性への贈り物を買っている様子もあったという。

http://www.asahi.com/national/update/0822/TKY200708220340.html