2007年08月22日(水) 13時02分

元長官の指導力欠如批判＝米同時テロ対応で内部報告書−CIA（時事通信）

　【ワシントン21日時事】米中央情報局（CIA）は21日、2001年9月の同時テロを未然に防げなかった原因を分析した内部調査報告書の一部を公表した。この中で、CIAは当時のテネット長官らの対応について「満足な形で責任を果たさなかった」として、指導力の欠如を批判した。
　05年6月に作成されたこの報告書はこれまで機密扱いとなっていたが、今月成立したテロ対策関連法でその要旨の公開が義務付けられた。
　報告書は、CIAが当時、国際テロ組織アルカイダの追跡に全力を挙げていたものの、「常に協力的、効果的に活動していたわけではなかった」と指摘。テネット氏は「情報活動の中でテロ対策の優先順位を高めたり、テロの標的に人的資源などを配置したりする上で、その地位を活用しなかった」としている。　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070822-00000061-jij-int