山口県上関町で７９歳の男性が殺害された事件で、殺人容疑などで同県警から指名手配されていた孫の高校１年生の男子生徒（１６）が２１日、東京都千代田区内で見つかり、警視庁万世橋署が同容疑などで逮捕した。
同署の調べによると、２１日午後５時３０分ごろ、東京・秋葉原のディスカウント店で、少年が菓子１個（１１８円相当）を万引きしたところを店の警備員が発見し、同署に引き渡した。同署で任意で事情を聞いたところ、祖父殺害などの容疑で山口県警から指名手配されていた男子生徒と判明した。男子生徒は祖父殺害を大筋で認めており、「おじいちゃんは死んだんですね」と話したという。男子生徒はバスと電車を乗り継いで２１日朝、東京都内に着いたといい、所持金は５０円にも満たなかった。同署では、２２日に男子生徒の身柄を山口県に移送する。
この事件は今月２０日、山口県上関町で芳家（よしか）俊広さん（７９）が、自宅で頭を激しく殴られたうえ、首に電気コードが巻かれた状態で発見された。同県警では姿を消した孫の男子生徒の犯行と断定、行方を追っていた。