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2007年08月21日(火) 13時45分

<警官心中?>巡査長が拳銃で自殺 知人女性も死亡…東京毎日新聞

 21日午前10時40分ごろ、東京都国分寺市東元町2のアパートの一室で、警視庁立川署地域課の友野秀和巡査長(40)=あきる野市瀬戸岡=が制服姿のまま拳銃で自殺しているのが見つかった。この部屋に住む巡査長の知人で飲食店従業員、佐藤陽子さん(32)も腹などを撃たれて死亡していた。現場の状況から、同庁は巡査長が佐藤さんを射殺後に自殺した無理心中事件とみて立川署に捜査本部を設置、殺人容疑で動機などを調べる。
 同庁によると、友野巡査長は警視庁から貸与された拳銃で左胸を1発撃ち、あおむけに倒れていた。右手の近くに拳銃が落ちており、佐藤さんは腹と胸の2カ所を撃たれていた。巡査長は向かい合うように座っていた佐藤さんを撃った後、自殺したとみられる。
 佐藤さんが抵抗したり逃げようとした形跡はなく、玄関ドアは施錠されていなかった。遺書は見つかっていない。
 友野巡査長は20日午後3時半ごろ、同僚とともに「富士見台交番」で勤務に就いた。同9時半ごろ「ホームレスが寝込んでいる」と連絡を受けてバイクで1人で出動したまま連絡が取れなくなり、朝になっても戻らなかったという。
 同庁が21日午前5時ごろになって行方を捜し始め、立川署のロッカーにあった友野巡査長の定期入れから佐藤さんの名刺を発見。署員がアパートを訪ねたところ、建物前に友野巡査長のバイクが止まっていた。同署幹部が室内に入り、2人が死亡しているのを見つけた。
 アパートの大家によると、20日午後9時半〜10時の間に、拳銃の発砲音3発が聞こえたという。友野巡査長は独身、佐藤さんは立川市の飲食店に勤務していたが、2人の詳しい関係は分かっていない。
 同庁の和田康敬副総監は「極めて遺憾で、亡くなった女性と遺族に本当に申し訳ない。捜査と職員の身上調査を尽くし、同種事案の絶無に努める」とコメントした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070821-00000055-mai-soci