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2007年08月20日(月) 21時12分

九州誠道会本部などを殺人容疑で捜索 福岡県警朝日新聞

 福岡県久留米市に本部を置く指定暴力団・道仁会の松尾義久会長(56)が福岡市の路上で18日に射殺された事件で、県警は20日、道仁会から分裂して対立している九州誠道会が事件にかかわったとの見方を強め、同会の本部事務所(同県大牟田市)など二十数カ所を、殺人と銃刀法違反の疑いで家宅捜索した。

 県警によると、捜索は約100人態勢。同日午前から、誠道会の本部事務所のほか、福岡市や同県柳川市などにある傘下の組事務所、組員宅などに捜索に入った。

 九州誠道会は、昨年5月に松尾会長が道仁会の3代目会長に就任したことに反発して離脱した一派が結成。道仁会の組員や組事務所の襲撃を繰り返してきたとされる。県警は19日にも誠道会本部などを詐欺容疑で家宅捜索したが、一連の抗争の経緯から松尾会長射殺事件に誠道会関係者が関与した疑いが濃いと判断、殺人容疑での強制捜査に踏み切った。

 松尾会長は18日夕、福岡市中央区黒門の路上で車から降りたところを、2人組の男に銃撃されて死亡。男らは白いワゴン車で逃走した。

http://www.asahi.com/national/update/0820/SEB200708200043.html