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2007年08月19日(日) 12時02分

イラク:小児がん、まん延 劣化ウラン弾の影響深刻−−長崎で教師が講演 /長崎毎日新聞

 イラク南部バスラ市の小児科病院の院内学級の教師、イブラヒム・モハメドさん(37)の講演会が18日、長崎市の「祈りの丘絵本美術館」であった。同病院を支援している長崎市のNGO「アジアとむすぶ市民の会・長崎」などが主催した。
 イラク戦争では米軍が2000トンを超す劣化ウラン弾を使用したといわれ、その影響とみられる小児がんがまん延。元高校教師のモハメドさんも妻を白血病で失った。その体験から、NGO「日本イラク医療支援ネットワーク」(鎌田實代表)の現地スタッフとして、がんの子供を見守る。
 モハメドさんは、親が殺害されて治療を受けることができなかったり、医薬品や医師の不足で次々と子供が死亡する現状を報告。「薬があれば助かる命が助からない。支援をお願いしたい」と訴えた。【錦織祐一】
〔長崎版〕

8月19日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070819-00000129-mailo-l42