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2007年08月17日(金) 19時49分

口座不正利用、金融機関への情報提供23・5%増読売新聞

 金融庁は、振り込め詐欺やヤミ金融など預金口座の不正利用について、警察や金融機関に情報提供した件数をまとめた。

 ヤミ金融関連の情報が増えたことから、2007年4〜6月は前年同期比23・5%増の745件に上った。

 情報提供を受け、金融機関が不正を確認し、口座の入出金を停止したケースは398件(同44・2%増)、強制解約した件数は213件(同48・7%減)だった。

 情報提供の件数は減少傾向にあったが、今年1〜3月期に続き2四半期連続で増加した。背景として、貸金業者への規制を大幅に強化した改正貸金業が昨年12月に成立し、ヤミ金融業者が増えているとの指摘がある。

 金融庁は「今年1月から現金振り込み時の本人確認ルールが強化され、口座の不正利用に対する監視が厳しくなった」とも分析している。

 この調査は四半期ごとにまとめている。一般から金融庁に寄せられた情報を基に、不正の摘発につながる可能性があるものを警察などに提供している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070817it12.htm?from=top