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2007年08月17日(金) 00時00分

優等生の兄、奔放な妹…オタク狩り双子の両親が激白ZAKZAK

弁護士狙う息子Vs補導歴ある娘

 逮捕されたのは、中大法学部3年の兄と二卵性の双子の妹の両容疑者。2日夕、買い物中の男性に妹がわざと衝突すると、ヤクザの彼氏を自称する160センチの小柄な兄が入れ墨を見せつつ登場し、「指詰めか、100万か?」とさんざん脅した揚げ句に現金を巻き上げた。

 2人は横浜市内でも人気の高い港南台地区No.1の高級マンションで両親と4人暮らし。オートロック式のインターフォンを鳴らして来意を告げると、会社員の父親(54)と専業主婦の母親(51)は驚きながらも自宅に招き入れ、子供たちのことを丁寧に説明し始めた。

 「息子は小さいころから本当に優秀で、かわいくてかわいくて仕方なかった。大学のゼミで、弁護士を目指して遅くまで勉強していたし、本当に優しくて一生懸命。欲しいモノは何でも買ってあげていたし、どうしてこんなことになったのか、信じられません」

 母親はやりきれない様子で涙を流したが、入れ墨については、「はやりのオシャレで、数カ月で消えると聞いていました」と、本物ではなかったと主張した。

 母親が話すとおり、息子は小学校時代には模範生としてPTAでも評判の優等生で、有名私立中・高を経て、法曹界に多数の人材を輩出している中大に現役合格。3年からはゼミにも所属し、司法試験に向けて自宅から大学まで片道2時間の道のりを休むことなく通い続けていた。

 優等生の息子に関しては饒舌(じょうぜつ)な母親だったが、妹の話題になると、途端に口が重くなった。父親が代わって説明する。

 「娘は息子と違って“活発な”娘でした。本人も兄のように勉強ができないことを早くから承知していて、奔放に遊んでおり、私たちもあまり構いませんでした。心のどこかに、私たちへの不満があったのでしょう」

 両親への不満が爆発したのが中学時代で、兄とは別の地元の公立中に進んだが、「万引や窃盗で、何度も警察に補導されていた」(近所住民)。両親とねじれる一方の妹の心は、自然と兄に傾いていったようだ。

 「兄妹本当に仲がよくて、いつも息子について出かけていました。2人でよくライブにも出かけていたし、高校時代も、自分の学校の友達よりも、同い年の息子の友達とばかり遊んでいたように思います。息子がついているから安心しきっていました」(父親)。現在は無職だが、秋以降は母の実家が経営するデザイン会社で仕事を始める予定だった。

 兄は最近、「千の風になって」のCDを購入し、家の中で口ずさんだり、両親に聞かせていた。犯行の動機については、「妹に携帯電話を買ってあげたかった」と供述しており、愛する人を思いやる歌詞のように妹思いの兄を貫いているという。

ZAKZAK 2007/08/17

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081727.html